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tryの後のto do/doing

tryの目的語を「動名詞」にするか「不定詞」にするかは、どの参考書や問題集にも出ていて、一旦理屈を押さえてしまえば、大学受験で困ることはない。但し、本によっては、やや正確さに欠ける記述もあり注意が必要だと思う。

The Japan Timesの学習者版として、Student Timesという週間紙があるが、ここ三週に渡って、tryの後に来る「動名詞」「不定詞」の使い分けについて連載があった。さすがに三回の連載ともなれば、“訳語のみ”ではどちらか一方とは割り切れない用例が出ていて、使い分けの盲点とも言うべき部分に気付かされる。

この点に関し、Practical English Usageが簡潔にまとめているので最初に確認したい。

(1) try+-ing
To talk about making an experiment – doing something to see what will happen.

(2) try+-to do OR -ing (←動名詞が使われる点に注目)
To talk about making an effort to do something difficult, we can use either try+to do or try+-ing.

《例》 I tried to change the wheel, but my hands were too cold.
   (OR I tried changing the wheel …)

つまり、try+-ingは「〜した結果としてどんな具合かをみる」という含みがあると同時に、単に「〜しようと試みる」の意味で使うこともある(→(2))。他方、try+to doは「『試みた』だけで、できなかった」という意味になるとは限らず、前後の文脈で決まる(コアレックス英和辞典)。

因みに…
LDCEには、try doing something=try to do somethingと随分と大胆な記述がある。
OALDでは、Notice the difference between try doing and try to doとして、次のような説明がある。
You should try to eat more fruits. means ‘You should make an effort to eat more fruit.’; You should try eating more fruits. means ‘You should see if eating more fruit will help you’ (to feel better, for example).
スーパーアンカーでは、「この区別は守られないこともある」と記されている。

なお、try自体の形や、その後に否定語がある場合、その目的語をto doとするか、-ingとするかに影響する。進行形(be trying)に続く場合は、-ingの重複を避けるために、to doとすることがあるし、また、「〜しないようにする」という時には、try not -ingとはせず、try not to doとするのが普通である。

I have been trying to make a good impression on her this year.(trying makingとしない)
I felt really bad about what I did, but I just tried not to think about it and went to bed.(tried not thinkingとしない)

以上から分るように、forgetやrememberの後のto doやdoingの区別と比べて大変デリケートな面があり、私が試験の出題者なら、あまり出したくない。
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正にグラフの読み取り?!

過日、SDも関わっている(情報が正しければ、SDは問題を作っていないらしいが)マーク模試が行われた。本番のセンターで散見される“ひねり”や“想定外”を選ばせる問題がほとんどなく、真面目に勉強を続けてきた生徒にとっては、ある程度、良い結果が見込める模試だったと思う。

個人的に1つ気になったのが、第4問の図表読解の最初の問題。

3段落目
As shown in the graph, ( 35 ) market had the biggest sales of natural gas vehicles in 2010, ...

graph-1.jpg

問題は Which of the following is the most appropriate for ( 35 )?で、棒グラフから最も売り上げがあった地域を選ぶというもの。5つの地域が積み上げ式のグラフになっており、グラフが2010から2016にかけて右肩上がりになっている(グラフに付いている見出しは、Annual Natural Gas Sales (Including Conversions), World Markets: 2010-2016)。

グラフを見て答えれば良いだけなので、もちろん正解を出すことはできる(正解はAfrica/Middle East)。生徒の多くも正解に至ったと思われるが、グラフの1位と2位の長さが見た目に大きな差が無かったのが気になった。さらに、棒グラフ自体も、「塗り(ベタ)」「斜線」「ドット」「網掛け」etc.となっていて、グラフの模様によって目の錯覚を起こさせないとも言えない。

定規を当てて測ったところ、確かに正解となる1位のグラフは12mm、2位のグラフは9.5mmと2.5mmの差があるのだが、これだけ拮抗したものを選ばせる図表読解はセンター試験で見たことがない。正に「目の検査」のように思えたのだが、実際に問題を解いた生徒はどう感じただろうか。図表読解は、本来このような目の検査的な問題であるはずはないと思うのだが…。
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シルバーウィークが終わって想うこと

約10年前からハッピーマンデーなるものがスタートしたので、それまで15日だった敬老の日が9月の第3月曜日という意味不明な時期になってしまった。統計によると、お年寄り1人を現役世代二人で支える日もそう遠くない。

統計ということで言うともう1つ。最近読んだ雑誌によると、学校の教員の平均年齢が過去最高になったという。小学校、中学校、高等学校でそれぞれ、44.4才、44.2才、45.8才だそうだ。

こちら(教師)は毎年、年を取るが、“商売相手”(生徒)の年齢は一定であるから、自ずと子ども達と共通の話題が減ってくる。年々経験を積んでいく中で、若い頃にできなかったことが、この年になってようやくできるようになることもあるが、中高の教員の仕事は生徒とどう良好な人間関係を築いて行くかが、授業の上手下手と同じくら(それ以上?!)に重要となる。授業を円滑に行うための前提条件と言っても良いくらいだ。

教える技量でほぼ全てを評価され、また一年契約の厳しい世界にいる予備校の先生とは事情は異なるが、予備校なら変えることもできるが、学校はそう簡単に変えることはできない。また3年間、あるいは6年間という長期に渡って過ごす場所であるので、いろいろと厄介なこともある。

30年を裕に超える期間予備校の教壇に立っている「道場主」を自分のロールモデルすることを考えてもみるが、異次元の存在の先生なので諦めておく。取り敢えずは、60才で独立して「英語教室」が開設できれば…と密かに考えている(これを書いたと同時に「密かに」でなくなったが…)。
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引く度に“なるほど”のPEU

受験生が参考書として使うことはないだろうが、英語教師が文法・語法で調べたいことがあってすぐ手を伸ばすのが、Michael Swanという人が書いたPractical English Usageだ。もちろん辞書や主だった文法書に目を通すこともするが、ネイティブの視点で書かれた文法書としてPractical English Usageは参考になることが多い。

文法の説明で「省略」という項目が、自分の中で時々ひっかかることがある。これは取りも隠さず、自らの無知が一因でもあるが、英語の「省略」というのは、我々が期待するほど体系的でないように思われる。Practical English Usageの名を挙げたついでに、この本で取り上げている「省略」(Ellipsis)の、to不定詞(いわゆる、「代不定詞」)に限って、掻い摘んで例文を紹介してみたい(以下)。

(a) 動詞は繰り返すことなく、toで代用させる
1. Are you and Gillian getting married? –- We hope to.

(a') ただし、beや「所有」の意味のhaveは、通例、省略しない
2. She hasn't been promoted yet, but she ought to be. (NOT … she ought to.)
3. You've got more freckles than you used to have. (NOT … you used to.)

(b) 一部の名詞や形容詞の後では、toも含めて省略される
4. He'll never leave home; he hasn't got the courage (to).
5. You can't force him to leave home if he's not ready (to).

(c) would like, love, hate, prefer want等の後では、toは省略しない。
6. Are you interested in going to University? -– I'd like to. (NOT … I'd like.)

(c') ただし、when, if, as 等の特定の接続詞の後では、wantについてはtoが省略されることが多く、likeでは、ほとんど決まってtoが省略される
7. Come when you want (to).
8. Stay as long as you like.

ところで、Michael Swanはてっきり言語学者だと思っていたが、彼のホームページを見て、I am a freelance writer, specialising in English-language teaching and related matters.をあって意外に思った。
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“日本文化”に触れた

先一昨日の23日の秋分の日、両国国技館へ足を運び、大相撲秋場所を観戦してきた。元々は、相撲に興味は無いので、昨年から世間を騒がせている八百長疑惑問題や、それを受けての本場所の中止など、心が痛むことは無かった。一方で、日本文化を外国人に説明したり、日本文化が外国人の目にどう映るのかということには興味ある

結果的に、白鵬が13-2という成績で優勝を収めたが、今場所2連敗した日の二日目をこの目で見てきた。本来、重大なマナー違反であるが、横綱が敗れた時に座布団が飛ぶシーンは、やはり生で見ると圧巻と言って良い。間違ってもペットボトルが飛んだりすることはないから、“座布団飛ばし”は大相撲の「ここぞ」(=defining moment)という場面における観客の予想外の展開への落胆と、逆に勝利した力士への間接的な称賛を表す特徴的な光景と言えよう。

帰りがけに目にして、ちょっと感激(?!)したのが、桝席で隅にゴミとして残されている酒やビールの空きビン。アメリカだと公共の場所、ましてやスポーツ観戦でアルコールを飲みながら、というのはまずあり得ない。ビーチに行っても、アルコールはおろか、飲食物が禁止なのには目を疑ったことがある(何を楽しみでビーチに来ているのやら…。純粋に水遊び? 水筒程度のものは持っているようだが)。お酒や酔っ払いに寛容な日本文化を見事に象徴しているものとして、ついデジカメに収めてしまった
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「失言」をしてgaffeんと言わされる

数日前の産経新聞に、立命館大学客員教授 宮家氏という人の「たかが失言、されど失言」という寄稿があった。これによると、日本では過去5年間で8人の閣僚が「失言」(gaffe)によって辞任に追い込まれているという。

時として、マスコミの「言葉狩り」とも言えそうな、前後の文脈ぶった切り(無視)の取り上げぶりには、首をかしげたくなる。July 30, 2011のブログでも記した通り、M氏(元 復興担当大臣)のような、失言ではなく、恫喝・暴言の類は許されるものでないが、軽率な言葉の選択とは言え、辞任までする必要があるのかと思うような例も過去にある(歴史認識に関してなど、政府の一員としては配慮が足りないと言われるようなことでも、史実として間違っているかと問われれば、必ずしもその限りでない)。

ところで、宮家氏の記事で面白いのは、欧米でも「失言」による辞任は皆無でないが、日本ほど一般的でないという件。氏によれば、アメリカの場合、辞任の理由はほとんどの場合、「酒、女、金」だそうである。ブラジルでは、今年6月以降に5人もの閣僚が辞任しているそうだが、いずれも汚職や不正蓄財が原因だとか。「いかにも」という感じである。

「失言」による閣僚の辞任が、どちらかというと日本特有だとすれば、その理由は何であろうか。宮家氏は、政治家の質の問題、辞任を求める基準の厳しさ、等々を挙げているが、私は(自分も含め)日本人の多くが、ディベートができないからだと考える。ディベートを通じて、批判的思考訓練をすることによって、物事を多面的に捉えることが可能になる。英語にDon’t take it personal.という表現がある。日本人は相手を傷つけまいと、本音を言わず、直截的な表現を避けることが多い。それはそれで、日本文化の良いところかも知れないが、Don’t take it personal.の発想がないと、いきおい「アイツは思いやりがない」などと言われたりする。ディベート思考ができることによって、政治家の「失言」は、「単にレベルの低い話」「稚拙な日本語」と切って捨てられるように思うのだが、どうだろうか。
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日本語は『名詞』で、英語は『文』

9月には大きな台風が2つも日本列島を襲った。ふと思ったことは「床上浸水」「床下浸水」を何と英語で言うか? 日英の表現方法の1つの傾向として、

「現在地」を"You Are Here."とするように、日本語の『名詞』表現は、英語では『文』で表す

が当てはまるのではないかと考えた。

案の定、報道では、Hundreds of houses were inundated.(何百もの家屋が浸水した)とあったので、この表現がベースになると思われる。inundateは「を水浸しにする」という他動詞で、レベル的には英検1級程度だから、ハリケーンや台風などによる水害のニュースでは普通に使われる英語であるが、大学受験生にとっては少々難しい語と言える。

報道では「文」にして表現するのが一般的だが、被害状況のまとめを表す際は、

Houses inundated over floor:1,000
Houses inundated under floor:3,000

のようになる。

実は、床上/床下の区別をアメリカしているのか調べていない。地域によっては、建物自体が、日本のように「基礎」を築いてその上に建物を建てる工法をとっていないところもあるので、床上/床下の区別をしないのが一般的ではないかと推察する。
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携帯電話を禁止するのは、時代遅れ?

今回添削をしている自由英作の問題は、「ある教師が校長に、生徒の携帯電話のマナーがひどく、全面的に禁止にして欲しいと要望するが、校長は、何かあったときの連絡手段として親が持たせている場合も多いので、持込禁止にすると苦情が来るだろから、その要望は認められない」ということを英語で表現するもの。

携帯の巡る問題は、日本だけでなく、アメリカでもあるようで、先日聞いていたラジオ番組(The Kim Komando Show)では、学校の教師が電話相談をしてきて、生徒が携帯を使えないようにする技術的方策はないか訊ねていた。

回答は「緊急時の通報(日本の110や119)ができなくなる恐れもあり、無理でしょう」という素っ気ないもの。学校で緊急時の通報が必要となるシーンは少ないと思うが、警察や消防に電話できなかったらすると詰め寄られたら、返す言葉がない。

コンサートホールや劇場では携帯が使えなくなる技術を導入しているところもあるらしく、今春の京大の入試で、受験生が携帯を使ってカンニングをして大騒ぎになった頃、大学から抑制装置製造するメーカーへの問い合わせが殺到したとか。

先の携帯を使えなくさせたい先生の話とは別に、学校での携帯問題についての英文記事があったので紹介しておこう。英文中の表現は、実際に作文する際に“借りる”こともできそうである。

《記事A》
There was a rally at a New York City Council hearing yesterday by parents who feel that the policy that bans kids from bringing their cellphones into school and having them confiscated is unwise and keeps moms and dads from staying in touch with their children.(アメリカでも、先生が携帯を取り上げたりするのだということが分る。なるほど…
*rally:集会
*hearing:聴聞会
*confiscate:を没収する

School administrators say the cellphones are distractions that will keep students from focusing on their schoolwork, but parents and their advocates say it's an issue of public safety because the devices are the only way for working parents to keep tabs on their kids during the day.(これだね。親が反対するというのは。アメリカでも同じだ
*distraction:気を散らすもの
*keep a tab (tabs) on A:Aに注意を払う

《記事B》
Students in some Eau Claire schools soon will be able to use their cellphones and other mobile devices during the school day, including in class. (Eau Claireとは学校の地域のこと。次を読んでみよう

The Eau Claire school board Monday night voted 6-1 to abolish a policy that requires students to keep their cellphones and pagers turned off while at school or on field trips.(公立学校だと教育委員会みたいなところで投票があって、携帯の電源オフのルールを廃止したらしい。進んでる〜
*pager:ポケベル(今は廃れてしまっているが)

記事Bは今年の夏に出てきたものであるから、同様の動きが今後他の地域の学校(これはアメリカの話)でも見られるかもしれない。飛行機を除き、公共の乗り物でさえ、日本のように携帯電話の使用を控えるアナウンスは聞かれない。
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大事な答案を抱えて…

台風で怪我をしたり、場合によっては命を落とすというのは、こういうことなのだろうという実感を昨日の台風15号でした。私が勤務するところでは、生徒は11:30には下校ということになり、辛うじて難を逃れたと思うが、用事があって、職場を出るのが夕方の5時前になった。外はテレビでしか見たことがないような大雨と強風。こういう日に傘をさすのは、NGなのかも知れないが、頑丈にできている私の傘は、捲れることも、飛ばされることも、また傘の骨が折れることもなく、私の上半身は驚くほど濡れずに済んだ。

職場を出て歩き出すこと3分。思い出してしまったのが、SDから来ているはずの添削答案。自宅だと留守にしていて受け取り損ねることから、職場に送ってもらっている。普段なら、事務室の人が手渡しで届けてくれるのだが、台風で早々と帰宅したとみえて、受け取らずにいた。一日早く持って帰ったところで、〆切りまで十分余裕があり大差無いのだが、気になったので、戻ることにした。案の定事務室に届いており(さすが佐川急便。台風如きで遅れることはない)、守衛さんから受け取り、また暴風雨の中を歩いて帰った。職場から自宅まで徒歩5分。交通機関が止まって苦労した人には申し訳ないが、頑丈にできている傘のお陰もあって、不自由なく無事自宅に着いた。

世間ではシルバーウィークなどと言って、祝日を利用して出かける人も多いが、今週末は英作文の添削で時間を費やすことになりそうだ。ネイティブスピーカー並みのライティング力があれば、次から次へと答案が片付くのだろうに…と、いつも思うが、一方で受験生の書く解答はいろいろあっても、間違えるポイントは大体決まっているというのが、ここ5〜6年添削をしていて感じたこと。今年から、答案には「優しい(?!)コメント」を書いて返すことになったので、少しでも実力がアップするようにとの願いを込めならが添削をしようと思う。
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ふと観たドラマで、thの発音

英語ネイティブが、日本人が喋る英語を真似することは、我々日本人が英語ネイティブのように発音するよりも容易かも知れないが、身振り手振りまで日本人同様にするのは、難しい ― そんなことを思わせる場面をテレビドラマで観た。

それはCS放送のFOXチャンネル(アメリカのドラマがCSの315 chで楽しめる)“Law & Order”という番組でのひとコマ。

アジア系の上品そうな女性が、宝石店で店員を騙して窃盗を働く。店員は、その客が日本からの旅行者であり、英語が達者ではなかったと証言する。捜査員の一人も、その女性がThank you.という言う時に、thをsで代用して発音していたのは、日本語にthの音が無いからであり、日本人に違いないという、まるで英語教師のような分析をする。しかし、防犯カメラを確認するもう一人の捜査員が、その女の肩を竦めるジェスチャーに注目し、「日本人はそういう場面で肩を竦めることはしない。日本人を装っているが、その女は日本人ではない!」と指摘する。

二人の捜査員がそこまで日本通なのは、でき過ぎた話だが、言葉のみならず仕草までその言葉を話す国民(民族)になりきるには、よほど意識的なトレーニングを積むか、その言葉が話される国に長年住まない限り無理なように思われる。学校の英語の授業でも、ジェスチャーまで真似するようには教えない。
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Made in U.S.A.は過去の話

AFN(米軍ラジオ放送)を付けていると、番組(トークショー)のホストと、電話をかけてきたリスナーとの間で、中国人によるアメリカの企業の買収、不動産投資や、対中国との貿易不均衡をこぼす会話が流れてきた。昔、日本がバブル時代にアメリカの名立たる不動産を買い付けた頃とオバーラップするものがある。

この番組で交わされる議論は、“左より”の論調で、中国人をどうのこうのというよりは、国(米国)の政策を非難するものだったが、安い労働力を求めて、仕事が中国やベトナム、メキシコ、ベネズエラに奪われてしまうのを嘆いたところで、Wal-Mart(日本でいうとイオンのようなスーパー勝ち組スーパー)には安価な商品を求めて人が溢れているという皮肉な現実がある。

20年以上も昔のことだが、その頃はアメリカのお土産としてTシャツが選択肢としてあった。別にTシャツなど、今も昔も日本で手に入るが、木綿のちょっと厚手の生地でできたTシャツ(もちろん、当時はMade in U.S.A.)は、値段も手頃で場所も取らず、お土産としては無難なものだった。今では、土産物はもちろんのこと、身の回りのものでアメリカ製のものを見つける至難の業である。

私が最後にアメリカに行った際に買ったお土産は、チャリティーか何かの目的で作られ売られていた、マグネットの付いた飾り物。手作りのこの品の裏にはMade in U.S.A.が燦然と輝いていて、まるでそのシールにお金を払ったかの様だが、迷わず購入した。
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“自由に書く”その前に…

今年も自由英作の指導の時期に来た。と言っても、もっと熱心な指導をしている学校や塾・予備校では、高校2年、いや1年の頃から、少しずつ指導をしているところもあると思うが、現実的には、文法・語法の知識が一定程度入ってきて、また入試が強く意識させるこの頃から、まとまった文を書く練習をすることも少なくない。

知り合いの予備校の先生、しかも、受験指導において長年第一線で指導して来られている先生方が異口同音に言われるのが、「自由英作と言っても、和文英訳のレベルでキチンと書けるようにすることが一番重要」ということだ。

確かに、英語の間違いを恐れずに、いろいろなテーマに対して自分の意見を英語で表明することは、日頃の英語学習の中では、今後より重要視されるように思われるし、個人的には、「英語は使って(書いたり、話したり)ナンボ」という英語教育感を、多少なりとも持っている。しかし、これが入試となると、どうだろうか。今、手元に過去十余りの日本全国で出された自由英作のテーマリストがあるが、失礼ながら、大学の先生の、現在の高校生の英語力に対する認識は、現実と大きなギャップがあることは否めない。

いつも話題になることだが、どのように採点しているのか? テーマと全く無関係な解答は別にして、結局は英語のキホン(時制や人称、名詞の数、etc.)に注目して採点する以外に、「公平」な採点は無理であるように思う。受験生がみな、英検準1級レベルには達している、というような前提があれば、話は別だが、2級も覚束ない生徒は、「元々書けることしか書けず、書きたい(あるいは、書かなければならない)ことを書くには、英語自体の犠牲を払わない限り無理」というのが、現実ではないだろうか。

東大型の、「自由」とは名ばかりの「『不』自由」英作が、日本で6年間勉強してきた生徒の身の丈に合った出題であり、また、採点の観点からしても、公平な採点が可能だと思う。「“日本語”で200字程度で書け」という問題だったとしても、そもそも「背景・知識」が無く、書けない生徒がいてもおかしくないテーマ(二重国籍を認めるべきか〔早稲田―国際〕、尊敬されないことは私にとって重要ではないということについて〔一橋〕etc.)を入試で使って、どれだけ正確に生徒の英語力を図る試験になっているのか甚だ疑問である。

生徒は、自由英作と聞いて尻込みする必要はない。確かに、英語ならではの「まとめ方」「話の展開」があるから、練習は必要であるが、それは全体を10とした時、2くらい割合ではないか。残りの8は、自信を持って書ける短文レベルの英語を増やすことであり、その中で、文法や英語として自然な言い回しを身につけることに注意を払うと共に、綴りを正確に書く練習を続けることだと思う。生徒の答案を見ていると、綴りの誤りを目にすることが少なくない。
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be absorbed in=be lost in ?

取り敢えず、語彙・表現を増やすということを第一目標としたら、目くじらを立てる程のことでもないが、NTを使った小テスト(予め、範囲が決まったところから出題している)で以下の問題を出したところ、生徒が自分の書いた答(lost)も別解になるかと訊ねてきた。

Ichiro was so ( absorbed ) in the book that he didn’t hear the doorbell ring.

元は、abandoned、absorbed、irritated、obligedの選択肢が与えられていたものを、テストメーカーを使って用意した関係で、上記のような出題となった。これが入試問題だとしたら脇が甘いが、出題範囲も極めて限定的なので、absorbedが書ければそれでOKのつもりで出題した。

どうやら、NTの該当ページを見ると、be absorbed in Aで1問。直後に、be lost in Aで1問あったため、生徒は、lostを解答にしたようだ。

NTでは、be lost in A=lose oneself in A、be absorbed in Aとなっている。なるほど…。自分の感覚では、lose oneself in A(“没頭”の感じがある)はさておき、be absorbed in Aとイコールというのは、若干違和感を覚える(文法上は、lose oneself inの受身形がbe lost inであるのは確かだが)。

OALDでは、be lost inは以下の説明がある。
to be giving all your attention to something so that you do not notice what is happening around you: to be lost in thought

なお、be absorbed inは以下の通りである。
very interested in something/somebody so that you are not paying attention to anything else: She seemed totally absorbed in her book.

周囲に注意が向けられていない点では共通だが、abosorbedの方は「関心を持って、積極的に関わっている」感じが出ている。

LDCEでは、lost in thoughtというフレーズで紹介さているだけである。

CollinsのWordbanksOnlineで用例をチェックすると、be lost in …の例は多数あるが、ほとんどが「見失う、迷う」系、「負ける」系の用例である。

英和辞典を見ても、be lost inの例文には、たいていthoughtが来るものが出ており、be absorbed inと同じと言うのは正確でないように思われる。

生徒は、翻訳家になるための勉強をしているのではないから、いろいろ表現を憶えた上で、いずれその微妙な差異について気付いたらそれで良いのだろうが、NTに出ている、解説とは到底呼べない「=」(イコール)の表記にちょっと噛みついてみたくなって書いてみた。
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苦言

大学入試問題、とりわけ私大では、客観形式の出題が大きな割合を占める。日頃、生徒も入試問題に取り組んでいると、記述式(それがたとえ単語一語、二語を書くものであっても)に対する取り組みが疎かになっているように思う。

最近授業で行った「比較」の小テストでは、不規則変化する比較級、最上級がまともに書けない生徒が予想以上に多く、がっかりした。単語がまともに綴れない生徒が、作文などできるはずもなく、そのような生徒にとって、正誤問題は、下線を施された箇所が、どれも正しく見えても、間違って見えても不思議ではない。

単語集にしても、文法の問題集にしても、手を動かさず、もちろん発音することなど決して無く、ただ黙々と教材を“眺めている”だけでは、何年経っても成績の向上は望めない。英語の教師が3人いれば、3人とも少しずつ違った勉強法を言うかも知れないが、多少違って聞こえても、根底では大差ない。そういうアドバイスを無視してか、あるいは、無視しているのではないかも知れないが、受け止められず無駄な努力をしている限り、いくら来年も再来年も目標に到達することはできない。

センター試験まで4ヶ月を切った。「まだ4ヶ月ある」と思って、正しい学習方法を実行して欲しい。
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half-life

以前、放射性物質の「半減期」を表す英語“half-life”という単語をこのブログで取り上げた。この単語は辞書の定義から、科学的な文脈、とりわけ原子物理学の分野で使われるものであることが分るが、偶然昨日取り上げたTIMEの同一記事の中で、二度使われていることに気がついたので、その1つを紹介してみたい。

September 11 did not change everything. For the several thousand Americans who died that day, of course, and the thousands more killed or wounded in the resulting wars and for the families and friends of all of them, the existential consequences of 9/11 could not be larger. But its impact on the ways most of us live our lives? Not so much.(中略)Terror, we discovered, has a half-life.

<大意>
9.11同時多発テロはすべてを変えたわけではない。もちろん、その日に亡くなった数千人のアメリカ人にとって、結果として行われた戦争で死傷した更に何千もの人、また、それらの人々の家族や友人にとって、9.11の目に見える形での結果は、計り知れない。しかし、我々の大部分の暮らしへの影響といったらどうか。それ程でもない。(中略)分ったことは、テロの脅威には半減期があるのだ。

この記事の筆者でないから、本当のところは分らないが、特に、福島第一原発の放射能漏れ事故と9.11テロから10年経ったアメリカとを関連付ける意図があるようには思えないので、half-lifeはレトリックの一種として使われているのかも知れない(上記英文は原文通りであるから、斜字体にもなっておらず、引用符も無い)。

「半減期」という直訳は、正しくない可能性がある。意訳すべきなのかも知れない。適訳があれば、教えて頂けると幸いである。
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前置詞としても使われるabsent

昨日のeffectiveの前置詞用法と同じ現象をもう一つ。TIMEのSeptember 19号 p. 52にあった記事を紹介したい。

Absent 9/11 or its equivalent, we wouldn’t have invaded Afghanistan and Iraq, wouldn’t have spent $2 trillion or $3 trillion fighting those wars and so might not now be in the grip of a panicky debate over how to cut $2 trillion or $3 trillion of debt.

<大意>
9.11のテロや、それに準じるものがなければ、我々はアフガニスタンとイラクに侵攻しなかっただろうし、アフガニスタンやイラクの戦争で2兆円ないし3兆円を使わなかっただろうし、今頃、いかに2兆円ないし3兆円という国の借金を削減するかに関して、パニックに近い議論に巻き込まれていないだろう。

absentと来れば形容詞か動詞が相場だが、上記英文ではどう見ても前置詞として使われている。新英和中辞典(研究社)によると、辛うじて「前置詞」で分類され、《米》(つまり、米語)とある。「しばしば非正用法とされる」と書かれてはいるが、言葉は生き物であるし、TIMEのライターと言えば、ジャーナリスティックな“モノ書き”としては一流であるから、こういう書き方もアリなのだろう。非ネイティブが真似するのが良いかどうかは分らないが…。
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effectiveの品詞

英語は他のヨーロッパの言語と比べると品詞の変化に柔軟性があり、派生形にしなくとも、そのままの形で“名詞→動詞”“形容詞→副詞”になることは珍しくない。

学期の初めに、廊下に掲示する「習熟度別クラス」のリストには、“×月○日より施行”の意味で、例えばEffective on September 2ndなどと書いて貼られているのは、生徒も承知のことと思う。私は無意識にonを入れて書いているが、これは、The new classes are effective on September 2nd.を掲示用に縮約したものである。

effectiveは、辞書では依然として形容詞であるが、Effective September 2nd, 〜のように、しばしば前置詞と同様の使い方があることに最近気が付いた。確かに、この様に書いてあっても、それ以外の意味にはならないし、簡潔で分かりやすい。

既にregardingやduringが前置詞として辞書に載っているが、同様の出自であるbeginningが(それで言えば、startingも)前置詞の“称号”が与えられていないので、それからすると、effectiveが前置詞となっていないのも、頷ける。

昨日の fact / opinion 分類問題の正解
1. o 2. f 3. f 4. o 5. f 6.o

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Fact or Opinion

アメリカの小学生が使う問題集が手元にあるのだが、これがなかなか面白い。
“Scholarship Success with 4th Grade Workbook”というこの本の中には、Math, Reading, Writing, Grammar, Mapsという分野に分けて、様々な学習ができるようになっている。Math分野の中の、Charts, Tables & Graphsでは、様々な図表の読み取りをが1ページ完結で載っていて、日本人の英語学習者も、楽しんで勉強できると確信できる内容である(因みに、英文のレベル的〔語彙、構文〕には、中学3年から高校1年程度。よって、センターの図表読解よりは易しいが、取っ掛かりとしては適当なレベルであるし、また英語で表現させるにも、ぴったりの難易度である)。

ところで、アメリカの小学校では「あるstatementに対して、factであるか、opinionであるか」の区別を練習させると聞いたことがあるが、正にそのドリルのページも含まれていた(以下)。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
Is that a fact?
What is the difference between a fact and an opinion? A fact can be checked or proven. An opinion is what someone believes or feels about something. An opinion cannot be proven.

Fact-->Cocoa beans are used to make chocolate.
Opinion-->Chocolate pudding is better than chocolate ice cream. Read each sentence. Write F next to each fact. Write O next to each opinion.

(1)_______ Everyone in the world thinks chocolate makes the best candy.
(2)_______ In Switzerland, the average person eats about 22pounds of chocolate in a year.
(3)_______ That means the Swiss eat about 160 million pounds of chocolate annually.
(4)_______ I think Americans eat more chocolate than that.
(5)_______ People also use chocolate to make drinks and to flavor recipes.
(6)_______ There's nothing better than a chocolate doughnut with chocolate glaze.

※ 正解は明日掲載します。

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本と同じデザイン、レイアウトをネット上で再現できいのが残念だが、日本の小学校の教科書と同様、カラーのイラストや写真が効果的に使われており、楽しく学べる雰囲気に溢れている。

この他、ReadingやGrammarも、日本語の大学入試の対策として使うにはレベル的に易しめであるが、一般に実用英語を身に付けるには打ってつけである。

ところで、「ネイティブは文法など習わないのに…」と言うのを耳にすることがあるが、これは少々言葉足らずな発言である。日本で国語の時間があるように、当然ながら英米でもそれに相当する授業があって、文法の勉強もしていることがこの本から伺い知れる。
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exceptが使えるためには

昨日取り上げたNSに出ていた問題に対する自説(otherを省き、exceptとするならば)について、受験指導において全幅の信頼がおける「道場主」から暖かいコメントを頂いたので披露したい。

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★以下は、道場主のコメント

「otherがなければ、むしろexceptが自然である」に関して、otherを取ってHe has two children except Alan.としても、文として正しいとは思えないのですが、如何でしょうか。

Everyone except me failed the exam.「私以外の全員が試験に落ちた」
He is wearing nothing except underpants.「彼はパンツ以外に何も穿いていない」

のように、exceptによって人や物を除外するときには、除外される人や物を含む全体にあたるものとして、all / every / any / noなどを伴う名詞や代名詞が必要ではないでしょうか。

そうであるとすれば、本問は次のような形ならあり得るとしても、two childrenでは文として成り立たないということになります。

He has no children except Alan.「彼にはアラン以外には子供がいない」

どうでしょうか。


(注)下線はYAが施したものである。

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道場主のご指摘を裏付けるように、インフォーマントとして意見を求めた二人のネイティブスピーカーからも、exceptにすることは不可との回答を得た。

◇70才代、米国大学教授〈Ph.D〉
No acceptable sentence can be constructed if ‘other’ is deleted, unless you leave out the blank AND ‘Alan,’ so you're still having to accept ‘ besides.'

◇40才代、私立高校ネイティブ講師〈MA〉
I don't believe your example using ‘except’ would work. Other options for implying the original meaning could be:

In addition to Alan, he has two other children.
Other than Alan, he has two other children.

特に、道場主のコメントで私が下線を施した箇所が重要であり、師の寄せて下さったEveryoneとHeで始まる英文がそれの条件を満たした例文となる。

日本語オンリーで考えたら成立するかも知れない(と当初考えた)「otherを取ってexcept」という書き換えも、文法規則に忠実に従えば、自らの無知を晒さずに済んだかも知れないが、正に半面教師として生徒に知っておいてもらいたいという願いから、敢えて昨日の続きを披露した。

「道場主」、そしてお二方のネイティブの先生に感謝、感謝である。
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besidesが相応しいという、より明解な説明は?

NSという文法・語法の問題集に出ていた問題。

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He has two other children (    ) Alan.
(1) besides  (2) except  (3) without  (4) on

以下は、その解説。

○besidesは肯定文では「…のほかに/…に加えて」の意味で「追加」を表す。exceptは「…を除いて」の意味で「除外」を表す。日本語では、判断がつきにくいので要注意。

○本問では、Alanも「彼の子ども」であるはずだから、「追加」のbesidesが入る。
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正解は(1)のbesides。

生徒はexceptがなぜ間違いであるか訊いてくる。私なら、otherが効いているからで、これによって、「アランの『他に』」の意味なるためにbesidesを用いると答える。otherがなければ、むしろexceptが自然である。

解説の1つ目で、「日本語では判断がつきにくい」と言われても、説明になっていない。また、解説の2つ目はotherの存在をほのめかすものであるが、これも説明としては、分かりにくいように思う。

この問題で、exceptは不可(withoutやonは言うまでもなく“予選”落ち)で、なぜbesidesを用いるのか、私の説明とは違う、より明解で生徒が理解しやすい解説があったら、教えて頂けると幸いである。
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本の“ゆくえ”

アメリカの大学の授業で使われるテキストは日本と比べると高い。これが日本だったら、専門書であることを考慮しても、3,000円位かと思う本が、平気で60ドル、70ドルする。今は円高なので、×80円で計算すると少し安くなるが、そもそも1ドルが77〜8円というのは普通の為替レートではないので(今のところ)、×90円、×100円で考えてみても良い位だ。

驚いたことに、大学の書店で買うよりも、日本のAmazon.co.jpで買う(もちろん新品)を買った方が安かったりする。日本の再販制がアメリカには無いはずだから、本の値段が店によって異なることは十分ありえる話だ。再販制が無いことは、本の値崩れに繋がることもあれば、その逆もあるようにあるのはないか。

ところで、Bordersというアメリカの書店チェーンが会社更生法の申請をし、多くの店舗が閉鎖されるという記事を新聞で読んだ。日本で言えば、紀伊国屋や三省堂のような大型の書店で、アメリカ人なら誰でもその名を知っている。背景には、電子書籍の興隆があると言われている(若者の活字離れや、インターネットの普及で、ちょっとしたことなら本を買わずとも、情報が得られるということも理由だろう)。日本でも、個人の書店がどんどんと無くなっていると聞く。やはり、本が売れなくなるというのは寂しい話で、以前一度だけデジタル書籍をダウンロードして購入したことがあるが、やはり自分にとっては紙媒体の方がはるかに読みやすく感じる。
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what(続)

昨日のwhatに関連して、もう一つ気になったことがある。これは国文法の範疇にもなるが、ワイドショーに出ていたある評論家が、3.11の大地震と津波被害に関連して

「もっと速やかに、被災者が何を求めているかに、(政治家)は応えて欲しい」

と言っていた部分。「応え得る」のは「求めているもの」に対してであって、「何を求めているか」には応えらない(と思うのだが)。

名詞節をまとめると同時に節の中で働き(S, O, C)を持つwhatは、?「関係代名詞」と判断されるもの、?「疑問代名詞」と判断されるもの、?「関係代名詞/疑問代名詞」いずれとも判断されるものがある。?で行ける場合も多いが、日本語が崩れることから、?とするのが妥当という例がある。

What I don’t understand is that he never listens to me.
(私が理解できないことは、彼が決して私に耳を貸さないことである)

これを「何が私が理解できないかと言うと」として、疑問代名詞のようにまとめることも可能ではあるが(⇒ 擬似分裂文〔強調構文〕)、もちろん「何が私が理解できないは〜ことである(?!)」は日本語が崩れるので不可とせざるを得ない。

ロイヤル英文法には、「動作の対象を明確に要求する動詞(believe, do …)」が?パターンに、「質問・疑問の意味の動詞(ask, wonder …)」が?パターンに、「認識・知覚・発言などの意味の動詞(find, forget …)」は?パターンであり、文脈で決定されると分類している。

いずれにせよ、whatの要諦である「名詞節をまとめると同時に節の中で働き(S, O, C)を持つ」が押さえられていれば、事は足りる。日本語ネイティブである我々が、もう少し訳文に意識を働かせれば問題は起きない。
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関係代名詞のwhat

昨日、ふとしたことで関係代名詞のwhatをフォレストで引いてみたところ、「先行詞の無い関係代名詞」と書かれていて、目が留まった。確かに先行詞は無いと言えば無いが、これまでに自分は授業で「先行詞の無いwhatは〜」という説明をしたことがない。傍においてある駿台予備学校の飯田先生の「英語構文基本300選」の索引では、「先行詞を含む関係代名詞」という呼び方で出ており、しっくり感を憶えたが、改めて他の参考書にはどう書かれているのか観てみた。

英文法解説(金子書房)
「先行詞を兼ねた複合関係代名詞(Compound Relative Pronoun)」
英文法総覧(開拓社)
「関係代名詞whatは先行詞を兼ねる」
ロイヤル英文法(旺文社)
「先行詞を含んでいて、the thing which, that whichに相当する」
Practical English Usage(Oxford)
「Relatives:what
Meaning and use: the thing(s) whichWhat does not refer to a noun that comes before it. It acts as noun+relative pronoun together, and means ‘the thing(s) which’.」

あくまで説明上のことであるから、先行詞が「無い」と言おうが、「含む」と言おうが、一定の以上の学力レベルにある学生を相手に教える際には、問題ないかもしれないが、whoやwhichなどの関係代名詞を習った後にwhatに入るのが高校で英文法を習う際の一般的流れであるから、「含む」とするのが良いのではないだろうか。また、7月6日(関係代名詞whatの正体は?)のブログでも述べたとおり、先行詞が何であるかを考えるのは、正確な英文の読み取りにおいて有効であるから、「含む」とするのが妥当なように思う。
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心臓に良いこと

昔から、手と頭(外国語学習etc)を使うと、ボケにくいと言われている。最近読んだ英文記事で、心筋梗塞予防には“eat dark chocolate, watch funny movies, avoid stressful jobs and pedal hard when biking”がお勧めと書かれていた。

どれも断片的にどこかで聞いたことがある話だが、複数の専門家による実験で、これらがすべてheart attack予防に効果があるという結論に至っている。

ただし、この中で実践しようにも、avoid stressful jobsは他の項目と違って難しい。記事では、これに関連して、Job strain and overtime are associated with unhealthy behaviors, weight gain and obesity. との一節もあり「私は心臓は大丈夫」と言って、他人事では済ますことはできない(怖)。

自分の仕事と照らし合わせると、「生徒の良い反応があって、宿題にもキチンと取り組、学力が付く」と、ストレスは大いに軽減される〔←仮定法〕。

受験生も教師も、健康が一番であるのは論を待たず、それなくしては、何も始まらない。チョコレートと自転車(のペダルを気合いを入れて漕ぐこと)は、今日からでも始められそうなので、実行してみようと思う。
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新しい表現(?!)をゲット

受験でお馴染みのtoo … to構文。経済記事で、too big to failとあると、「大き過ぎて潰せない」の意味になる。かつての「りそな銀行」、最近では「JAL」がこれに相当する。個人営業の店なら、借金を棒引きにしてもらえることなどないが、日本を代表する大企業の場合、取引先、関係企業・個人が多く、倒産でもしようものならその影響が甚大ということで、国が関与して企業活動が続けられることがある。

ちょうどこれに似た表現で、too related to failという英語を数日前のAFN(米軍ラジオ放送)で耳にした。「大企業と政治家が癒着していて、潰すことができない」という意味らしい。アメリカでも政治家や殿様商売をしている会社の関係は日本と同じなようだ。

ところで、この表現をGoogleで検索してみると7件しか出てこないことに、ちょっとした感動を覚えた。
そもそも、英語の表現をGoogleで検索しても、一定数以上の例がなければ、“怪しい”英語である可能性が高い。一方で、英語としてはまだ一般的ではないと思われるtoo related to failを経済ニュースのコメンタリーでキャッチしたことは、いち早く新語を手にした感覚があり、少し嬉しい。
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模試→復習・復習・復習

昨日、K塾の全国模試があり、今朝、早速問題を入手した。ここの模試は、Bの全国模試(記述)より難しめとの位置づけになっているが、良問揃いであり、日頃からこつこつ勉強してきた生徒にとって、intimidatingな問題はなかったというのが私の感想である。Bの関係者の方もこのブログを見ているかも知れないので、酷評するつもりは毛頭ないが、方や生身の生徒を目の前にして日々教えている人間が作っている模試(K)と、豊富なコンテンツを保有していながらも、生徒と問題提供者の間に多少ギャップがある模試(B)とでは、先入観無しに比べて、Kの方が完成度が高いように思う。特に、読解問題において、「日本語による説明問題」の出題数や質、英作文で大きな差を感じる。

いずれの模試にせよ、同じ問題を解いているという点においては、全国で比べて、自分のみが不利ということにはならないので、問題の妥当性に多少の疑義があったとしても、その中で生徒は持てる実力を発揮しなければならない。健康診断を毎月受けても、健康状態が改善することがないのと同様に、模試も受けて自分の力を知っただけでは不十分である。ましてや、合否判定に一喜一憂するだけでは、丸一日を費やしたのに、時間の無駄である。記憶の鮮明な内(模試当日か翌日)に1度見直しをし、週末にもう一度解き直す。2週間ほど空けて3度目に挑戦する。2度目が一番時間を要するだろうが、3回問題を解いたからといって、3倍の時間がかかる訳ではない。次に繋がる模試受験をして欲しい
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“正”読

日曜日の新聞には、さまざまなジャンルの新刊の紹介や書評が載っており、それがきっかけとなって本を注文することがある。今朝の産経新聞の書籍欄で、「増補 遅読のすすめ」(山村修 著・ちくま文庫)が紹介されていた。詳しい内容はこの本を読まなければ分からないが、遅読 ― 大いに結構、と思えてならない。

英語教師をしていて、特に受験生を教えていると「どうしたら早く読めますか?」という質問をしばしば受け、閉口する(本当は回答に困ってはいない)。教師の中でも「精読」「速読」と分けて、指導する人がいるが、「速読」という言葉がいつも自分にとっては胡散臭く聞こえてならない。英語力が増せば自ずと読むスピードは上がる。書かれている英文の背景・知識があればなおさらのことである。

フルマラソンを走る人は、日頃から相当走っていることは想像に難くないが、しかし42.195 Kmを毎日走る訳ではなく、日頃の鍛練の結果を、本番のフルマラソンで発揮するという。時間に無頓着で英語を読むことを推奨するつもりはないが、読解問題を、センターのリスニングで1分間に読まれる語数のスピードで読む必要はない。特に設問と絡むところでは、正確に読まなければ、正解の対抗肢を掴まされることになる。フルマラソン当日ならぬ、本番試験当日に集中力が発揮できれば、時間をかけてはいけない箇所はさっさとやり過ごし、読解にはそれなりの時間が割けるはずである。

私は意識して「速読」という言葉を使わないでいるが、敢えて「精読」という言葉を使うことも止め、「正読」(音で違いが無いが)にしようかと思っている。
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〜ぽい、〜系、〜的

日本語が母語の私は、人より比較的多くの英語の語彙が頭に入っているとはいえ、知らない単語の方が圧倒的に多いのは言うまでもなく、日本語と同レベルに物事を描写することはできない。

先日も、英語の放送を聞いていると、“教室”“テキスト”では習わない形容詞、少なくとも現時点では英語の語彙に入っていないようなrollercoasterlyをキャッチした。これは、株価の乱高下や人生の浮き沈みを描写する際に用いるものと思われる。その他、日本語の「〜的」「〜系」に相当すると思われる、-ishという形容詞を、最近ネイティブ同士の会話でよく耳にする。childish(子供じみた)は歴とした形容詞だが、N+ishで、例えば、時間でthree-ishと言うと、around/about three o’clock(3時ごろ)に、professor-ishと言うと、like a professor(教授っぽい)になる。モノの色についてyellow-ishと言えば「黄色っぽい」となる。yellowといえばズバリ「黄色」になるので、ある種婉曲的な言い方とも言えよう。

年齢で40歳代は、普通、40-somethingと言うが、40-ishのように言えるようになると、native speaker-ishとなるかも知れない。
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台風 タラス(=12号)

先日アメリカの東海岸を襲ったハリケーンは「アイリーン」という名称がついていた。知っている人も多いと思うが、アメリカでは、ハリケーンを日本のように1号、2号とは呼ばず、人の名前をつけて呼ぶのが普通だ。

本国のハリケーンが去ったころ、AFN(米軍のAMラジオ放送)で、台風12号について備えるよう注意促す放送を聞いたが、この時、番号ではなく台風も名前が付けられていたので、新たな発見をした。今週末、日本列島に上陸することが予想されているこの台風を英語では、Typhoon Talasと言うらしい(因みに、11号は何だったかと調べてみると、Nanmadolとなっていた)。

さらに調べたところ、台風の英語名は人名とは限らず、台風が身近な存在となっている国々が集まって作った組織によって、「地名」「あいさつの言葉」などの様々な名前が用意されている(またアルファベット順にもなっていないとのこと)。台風の「名前」を覚えるだけでひと苦労しそうなので、日本式の番号が事足りるように個人的には思うが…。
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これから勝負!

長い夏休み(教師にとっては、決して長くないのだが…)が終わって、また学校が始まる。受験生にとっては、これからの4カ月と二週間(センター試験まで)が勝負の時期だ。

まだ思うように成績が上がらないかも知れないが、この仕事をしていて、しばしば目にするのは、受験生だからといって、それまで“高校生らしく”できていたこと(小姑のようで、あまり言いたくないが、「だらしない服装をしない」「朝型の生活リズムで毎日を過ごす」「毎日の授業を真面目に取り組む」etc.)がどこかに行ってしまって、「勉強さえしてれば」というメンタリティーに陥ると、肝心の勉強も、実は思う様に進まず、幾度となく「方針転換」を図った末に失敗するというパターン。他方、1月はもちろん私大の入試が本格的に始まる2月も学校に通い、中には、国立の二次試験(前期)が終わった後も、学校にきて、後期の準備を教員の指導を仰ぎながら受け、すべてではないにせよ、粗方合格して希望通りの大学に入学していく生徒もいる。

政治家の変節ぶりをとらえて「ブレる・ブレない」という形容があるが、受験生もブレない勉強をしていくのが、ベストの学習法であると思う。そのためには、その日に片付けると範囲をキチッと終わらせて、次に進んでいく。模試があれば、結果どうこうよりも、復習を完璧にして、二度と同じミスをしない…。この繰り返しが、着実に第一志望につながる道筋のように思う。

さあ、始まるよ。ガンバロウ。
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