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支援物資を巡って

作家で日本財団の会長を務める曽野綾子氏が、かつて新聞で「チャリティーで寄付をすること自体は簡単だが、それを必要としている人に届けるのが、とても困難である」と書いていた。発展途上国、アフリカの貧困国では、救援物資を横取りする者が多くいて、弱い立場の人に届かないことがあるらしい。

過日、SMAPの中居君が被災地にボランティアで炊き出しに行き、持っていた支援物資の中のゲーム機で、取り合いが起こったという。避難所にいる子供たちに使って欲しかったらしいが、避難所に慰問で訪れていた一行の中の子供が多くを取ってしまったとのこと。そのほとんどを市の職員が“お願い”して返却してもらい、現在はプレステ3が宙に浮いた状態だとか。

仕事(=教職)に就いている者からすると、そのシーンは考えたくないが、十分想定できるものである。現地では、図書館なども被害を受けたりしていると聞くから、今後は児童書のシリーズや歴史漫画、それと子供でも読める新聞(○△小学生新聞、□○中学生新聞)などを寄付するのはどうだろうか。活字は心を癒したり、豊かにしてくれる効用もあると聞く。避難所の子供へではなかったと思うが、過日what S+beの解説をしてくれた「道場主」は、自身の書いた英語の受験用図書を寄贈したと聞く(仮に、英語の学参が奪い合いになったら、それは喜ぶべきなのか、否か?)。
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"ラー"

最近出た本に、「ヨジラー」というのがある。「○△ラー」で思い当たる言葉と言えば、少し前の人だが「アムラー」(安室奈美恵)、「マヨラー」(マヨネーズ大好き人間)がある。なんで、“ラー”なのかと、手元の広辞苑と明解国語を引くも出ておらず(「広辞苑」は、地名や人名も多く載せており、これが学生だったら、「歴史用語辞典」でチェックをするかなと思うものが、大抵広辞苑で調べることが可能)、近くに流行語辞典のようなものも無いので、ネットで見たところ、一説には「英語の語尾の-er(〜する人)」が“語源”とのことである(ちなみに「1990年代後期」との断わりがあったところが語源辞典風で面白い)。つまり「ヨジラー」とは、朝4時に起床して、朝に有効な時間を送る人たちのことであり、また、それを推奨する言葉である。日本語の“柔軟さ”と言うか創造力(かつ、想像力)の豊かさには、感心させられるが、4時を起きと言えば、新聞配達の人並みに早い。

私は朝が全苦痛でない人間なので、共感する面もあるが、通勤・通学(主婦がこうであってはいけない理由はないので、それで言えば、主婦も含め)によっては、逆算するとだいぶ早起きなければならない人もいそうだが、通勤時間の短さでは、ほぼ誰にも負けない私にとって、4時はおろか、5時、いや、5時半でも、十分に朝を有効活用することができそうだ。

世の中に出ている本で、「夜集中して、頑張れ」という本は無いが「朝を有効活用しろ」という本はたくさんある。これらの本を読んで、言えることは「朝は、夜の三倍効果的に勉強や仕事ができる」というものだ。こういう数字は文字通りでないことは承知の上だが、20分勉強すると1時間の学習に相当するほど効率が良いぞとなれば、受験生の少しは乗り出して聞いてくれるのではないかと思う。昼間の授業で寝むそうにしている、「非効率人間」が最近少なからず目につく。勉強の絶対量はある程度必要だが、やはり、その中身(集中度合い)が大事なのは、議論の余地がない。「4時起きを」とは言わないが、朝1時間でも真剣に勉強する習慣を身につけてみてはどうか(「生徒諸君へ!」)。
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字引書也(dictionary)

もう先月末のことだが、Amazonを通して、中古の本を買った。何冊かまとめて注文したため、届いていないものがあることに、最近になって気付いた(昼間、留守でも確実に受け取れるようにと、職場に送ってもうよう手配してあった)。職場には多数の郵送物が日々送られてくるので、何かの間違いで自分のところに来ず、どこかで滞留していることも否定できない。そう考え、低姿勢に発注元にメールしたところ、未発送とのことが分かった。「当方のミスのため、お代は半額にさせて頂きます」との説明。英語・言語学関係の書籍で、中古でAmazonに出ているものは、その状態の良さにも関わらず、お値打ち品が多い。一ヵ月待ったとは言え、注文していることを忘れていたくらいだから、結果として何の不都合もなかった。

ところで、こう考えるのも英語教師ならではかも知れないが、1ページ当たりの価格が最も安いのは、辞書ではないか。それでいて、1ページ当たりの情報量・作成に要する手間を考えると、3,000円程度で一冊の辞書が買えるのは、驚くほどお得な話である。過日、面談があり「どうやったら英語の成績が上がるのでしょうか?」との親御さんや生徒からの質問に対し、想定問答のようにポイントをまとめたものを同僚に渡したのだが、その一つに「紙辞書をつかって勉強するのは絶対[必要]。辞書なくして、成績向上なし」があった。

自説だが、どんなに素晴らしい授業を受けても、どんなにたくさんの問題集に取り組んでも、辞書無しでは英語の成績向上は見込めないと思う。そもそも、辞書がなくて、授業に臨むとか復習することも難しいし、問題集に取り組むことも難しいと思う。このブログを読んでいる生徒は知っていると思うが、「辞書は友だ、予習はいの」は去年から言われ続けていること。「今日は英語を勉強した!」と言えるなら、最低10回は辞書を引いたか振り返ってみて欲しい。
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来た〜

私の知る人で、30年以上の長きに渡り、第一線で活躍しているその道のプロという人が二人いる。その一人が駿台予備学校の「道場主」であり、もう一人は、松田聖子である(読者が何人いるかも分からないブログとは言え、取り上げられたお二人にとって「えっ?」という反応が目に浮かぶが、どちらも「生き馬の目を抜く」厳しい世界であるから、私の中ではしっかり繋がている)。金曜日の授業では、生徒に「今日は、夕方に『歌の集まり』」があるから、質問はできないよ」と予め断っておいた。年に数回あるかないか、1時間分の‘有給’休暇を使って勤務時間を早く切り上げ、横浜MMまで『歌の集まり』に行くことに後ろめたさなど全くない。
※ 歌の集まり=いわゆるコンサート

今年の全国ツアーでは、東北開催がない。記憶が不確かだが、毎年ある訳ではないかもしれないので、その意味では「避けた」とは限らない。尤も、当初、全国ツアーなどして良いものか迷ったそうだ。中には、幸い被災を逃れ、関東方面まで足を延ばしてくるファンの方もいるらしい。「励みになるので、自粛はしないで」というのが被災地からの声だったとか。

突然、取り上げる対象が異なるが、同じことは英検でもあったそうだ。東北の一部の地域とは言っても、被災地のことや試験会場を考え、英検協会の人(もう定年近いというのだから、事務方の偉い方だと思うが)曰く、「本音では、英検どころじゃないかなって思っていたんです。(中略)でも、地元の人からには、普通どおりに試験を実施してください」と言って頂けるんです、とか。

話しは戻って、コンサート。過日、姫(聖子)の所属するfanticに「全国ツアーの売上の一部が義援金として贈られるのは、とても素敵なことだが、地元のファンを招待して、被災地でない地域から来るファンクラブの人間にはチケット30,000円でコンサートを開いたら、喜ばれると思うが」とメールで提案したが、その後何の返事もない(返事が来ないのが普通か、それとも、音沙汰無いとは怪しからんと腹を立てるのが普通か…。しかし、私は密かに、秋に何かイベントを企画してくれるのではないかと淡い期待を寄せている。相手によっては、とことん「お人好し」(gullible, native?)でいられるものだ。

さて、話はもっと戻って、道場主が教壇に立つ駿台予備学校では、教育研究所という大学サポートや、教員セミナーを企画している部署がある。夏期の教員セミナーを見ると、な、なんと仙台では通常の6時間講座の縮小版だが、「無料」で地元の学校の先生応援のセミナーを行うという「来た〜」という感じ。ハイテク時代にあって、“ハイタッチ”な企画は、将来何倍にもなって返えってくるに違いない。仙台で無料の教員セミナーを考案した人に大拍手である。しつこいが、秋に、姫(聖子)の“歌の集い ― ガンバロウ東北”公演が続くことも期待している。
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「自由英作」以前のこととして

縁あって、某予備校の自由英作の添削をさせてもらっている(?!)。昨年までは、出題タイプは異なるものの、およそ100 wordsを書かせる問題が課されていた。この講座を取っている学生は、東大クラスに在籍していたり、場合によっては、地方の校舎で、北大や東北大クラスに在籍ということもある。今年から、リニューアルされて、東大型に固定された添削課題になった。東大型は、簡単に言うと、自由英作とは名ばかりの、「不」自由英作であり、空所に入れる英文は、前後の英語と論理的に矛盾してはならない。語数も比較的少なく、50 words程度だ(練習用の問題なので、過去問ではない)。

明らかに昨年までとは異なり、添削のペースが順調である。受講している学生の質も理由の一つかもしれないが、ある程度の“縛り”があって、語数が少なめなものだからだと思われる。これなら実際の入試でも意味のある採点が出来ると想像付く。

他方、昨年までの100 wordsを超えるような自由英作。これは、日本全国で特に国公立を中心に出されているが、これは私の勝手な想像だが、キチンとした採点が行えているのか甚だ疑問である。“縛り”もなく、100 wordsを学生に書かせると、それはもうどうかすると収拾つかなくなる。書こうとしていることは分かるが、英語として終始おかしい。果たしてこの程度の解答を得点化して意味があるのだろうか、と思えてならない。私大でも中大(商)では長めの自由英作が出される。

Yフーの「知恵○」というコーナーでは、受験生と思しき人からの「質問」に対し、「回答」が載っていた(以下)。

*******************************************************************************************************
「質問」
中央大学商学部の英語で自由英作文がありますが、加点法なのか減点法なのか教えてください
「回答」
減点法じゃなかったかな? 文法を4つくらい間違えたら0点だよ
*******************************************************************************************************

なぜこのような回答が書けるのか、また、自由英作を入試でどう「加点法」で採点できるか、という素朴な疑問がある。

ところで、一橋にしても、中大(商)にしても、結果的に合格した生徒の答案を添削したことがあるが、入試直前の一カ月という時期だったと思うが、ほとんど真っ赤になるほど、直した記憶がある。「発信型」英語教育を受けて、大学もこのような出題をするのだろうと思うが、いっそのこと、不規則変化をする動詞の過去分詞を40個と、和製英語化している英語もどきを、正しくスペリングさせる問題10個で、かなり正確に英語の力が測れるのではないかと思う。というのも、近頃、あまり英語を得意としない高3生に受動態を含む問題を出したところ、助動詞を含むとか、進行形の受け身とか、完了形の受け身という部分でミスをするよりも、単に「人称」が合わせられない、「過去分詞」が正しく書けていない解答が実に多いことに気付いたからである。

自由英作を課す大学において「大学の先生が思い描く受験生」と「現実の受験生」との間には、大きな英語力の差がある。入試で採点をされている筈だから、その辺はよく理解されていると思うのだが。
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生徒の純粋な疑問

それぞれ別のクラスで、授業後に生徒から「what S+is『今のS(の姿)』となるのは、どうしてですか」との質問が出た。

今年高3で正課のライティングで使うことになったKH書店のNテージには、以下のような解説が出ている。

what S+is「今のS(の姿)」
⇒whatは、what S is「今のS(の姿)」、what S was [used to be]「昔のS(の姿)」の形で慣用的に用いられる。


中位層の生徒にとって、Nテージは取っ付きやすいレベル、また解説がシンプルなため、一定の支持を受けている。個人的は、もっとお奨めしたい教材があるが、とにもかくにも、基本文法を押さえることが先決なので、今年度は、生徒の期待(?!)に背いてまで、教師が使いたい本を強制しないようにした。

さて、話が横道にそれたが、生徒の「what S+is」の質問だが、言われてみるとこれだけ示されたのでは、納得行かないのも無理ない。

そこで、二人の生徒には、例えばこんな英文で考えてみたらと言った。

He is not the man that he was ten years ago.

これならそれなりに分かるというのだ。「thatは主格や目的格でなく、聞きなれないと思うけど、分類するなら補語格。he wasに対する補語がないからね。そこでthe man thatを1語で言うと?」「あ、それならwhatでいいですね」「そう。だから、まとめると『what S+be』があるのさ。ただし、beは「時制」や「Sの人称」に影響されるから気をつけるんだよ」「あ、なるほど…。分かった気がする」

理解を促すために書かれているはずの、学参の解説が上記の通りでは、合点が行かない生徒がいることは意外な発見だった。what S+isに「え、なんでそういう意味?」と疑問を持つのは、学力の低さを表しているのか、それとも、参考書の説明の“言葉足らず”を表しているのか。一概に、生徒を非難できないように思えた。
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で、英語のビジネス書には、こうありました。

以下に挙げる本に出ていたクレーマー対応のアドバイスは、アメリカ人を見ていて「そうだよな」と妙に納得の行く部分が多い。時間があれば、日本語訳を付けたいところだが、あいにく授業の準備をしなければならないので、勘弁してももらう。

なお、本文をすべてタイプした訳ではなく、それぞれのTipsに対して、さらに詳しいアドバイスがあったが、1つ1つのTip(見出し部)と、それに続く短い説明で大よそのことは掴めると思う。受験生にはちょっと難しいかも知れないが、辞書を片手に読んでみて欲しい。そう遠くない将来、経営学科などの授業で、このような英文を読む機会があるかも知れない。

Harry E. Chambers. 1999. Getting Promoted: Real Strategies for Advancing Your Career. Perseus Publishing.

1. Be empathetic, never sympathetic
Don't buy into their issues with your sympathy. Empathy is acknowledgment of a problem. Sympathy is feeling sorry for them or creating an emotional connection with their problem.

2. Give attention for solutions, not problems
Complainers want attention for their problems. Deny them that payoff. Be responsive to them only when they focus on solutions.

3. Never lower your expectations
Never allow the problems of complainers to lessen their responsibility and accountability.

4. Define your role
Use this communication technique: "Help me understand what you would like me to do. Do you need someone to talk to, just to vent? Or would you like some help with a solution?"

5. Listen to their problems one time
After listening once, if they continue to repeat them, counter by saying, "Is this the same information that we talked about before? Has anything changed since then? Is there anything different? If not, I don't know how to help you and I don't think it is worthwhile for us to spend our time talking about it again.
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クレーマーの生態

モンスターペアレントは和製英語で、英語ではhelicopter parentという。何か問題が起こると、ヘリコプターが降り立つように、その場に現れるからだ。そもそも日本語に“クレマー”に相当する表現が直ぐに思いつかない。生活が豊かになって、お金さえだせば何でも買える時代になったこともあって、そのような人種が現れた(昔から、‘うるさい’客はいたはずだが、理不尽な要求を通そうとする輩が増えたのは、はやり比較的最近と言えるのではないか)。そころで、このクレーマーも和製英語であり、英語ではcomplainerと言う。

私の知る限り、アメリカ人のcomplainerへの対応は実にプラクティカルである。日本では、スーパーのアルバイト店員も、そこの正社員も、客からするとその店の人ということで、アルバイト店員レベルでは、理性的に考えれば、どうにも対応できないことを、どうにかしろと言ってくる。その点、アメリカは違う。それぞれの従業員には、自分たちの割り当てられた職域が明確であるから、不良品だと言って、レジ係に文句を言っても、レジ係は「私ではどうにもできない」と答える。英語でもThe customer is king.とか、The customer is always right.などという表現はあるが、それは日本のように、金を出していれば何でも言って良いのとはレベルが違う。

また、余程の高級店での買い物で無い限り、All sales are final.と書かれているのを見にする。日本なら、家に帰って見たら、不良品だったとか、食べ物が傷んでいたという場合は、大抵交換してもらえるが、そもそも、店からすると、販売後に不良品と言われても、それは購入後の扱いの不味さによることもあるのだから、All sales are final.なのである。日本でも「現品限り/展示品」という場合がある。良く見て、不具合がないことを確認した上で、少し値引いてもらって購入するという仕組みだ。

かつて、遭遇したエピソードには、こんなものがある。成田空港で、チェックイン30分前に来た人がいて(よく2時間前に搭乗手続きをするよう言われる。私は1時間位前までなら大丈夫と知っているので、時に、ギリギリになることがある。その時、私はセーフで、その後しばらくして現れた人だったと記憶している)。さて、この30分前に現れた人物。「自分には預ける荷物もなく、機内持ち込みのみであるから、直ぐに搭乗ゲートに行ける。チェックインさせえてくれ」と訴えていた。係員は、もう手続きは終了しています、の説明に終始する。客は、マネージャーを出せと言ったが、案の定(経験上、そうなっていると知っているのだが)「私がマネージャーだ」と言った。「あなたじゃ話にならないから、上司を出せ」と迫ると「上司はミネアポリスにいる」(現在は、デルタ航空と合併したが、これは、ノースウェスト航空時代のカウンターでの一幕で、確かにノースウェストの本社はミネソタ州ミネアポリスだった。結局、この時点でこの客は引きさがった。

今日はこれくらいで止めておこうと思うが、クレマーというさもしい連中を相手にするのは、余程暇な時なら別だが、事故にあったみたいなもので、不愉快な経験であるに違いない。「社長を出せ ― 実録クレームとの死闘」という何年か前に反響を読んだ本を読むと、クレマーにもいろいろとあって、それはそれで話としては面白い。人間、相手を変えることは大抵の場合不可能であるから、自分がテキトウに‘進化'しなければならないということが、この本を通して分かる。ふと思ったが、上司が外国にいては、話にならないが、上司が、アラビア語しか通じないというのも、正に話にならず、使える手かもしれない。

明日は、アメリカでcomplainerをどう対処しているか、簡潔にまとめた一節があるので、紹介してみたいと思う。
(※ 今日は、書きすぎました。最後までお読み頂き、有難うございます。明日は短くします!)
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背景・知識がないと分からなくて当たり前

単語はそれ自体、単独で存在するものではないので、これまで存在しなかった表現が、多くの人が使い出すことにより“市民権”を得て、立派な英語の表現になることがある。最近の例では、Facebookで「友だち」リストに入れることの反対(つまり「人をfriendでなくする」ことをunfriend(vt)というらしい。unfriendly(形)ならよく知るところだが…。

また、ある特定の文脈でのみ使われる表現であり、英語教師なら何でも知っているだろうと振られても、即答できないことがあるのは、開き直りでなく普通にあること

数年前だが、アメリカの高校に留学するとかで、生徒が書くapplication formを見て欲しいと同僚に言われた。そこで質問されたのが「block schedulingて何なの?」

Block scheduling is when the school day is blocked into longer class periods that meet every other day, two days or three days a week, depending on the school.

というのが大よその定義。確かに「50分×週3コマで3単位」というのが標準の授業であるのに対し、大学の3,4年生や大学院くらいになると、教授によっては3時間連続というのがあったことが思い出される。

結局、applicationでは「あなたの通っている学校では、block schedulingで授業を履修していますか」が問われていたように記憶している。一種の教育界のjargonということになるのだろうが、単語自体バッチリ分かる、しかし、何を指しているのか不明ということはあるのは珍しくない。そこが英語の難しいところであり、また面白いところでもある(と思うのは、教師だけ?)。
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フランス語の information"s"

日本語は英語ほどに名詞の“数”にうるさくないため、我々日本語を母語とする者にとっては、加算・不加算の区別は頭痛の種である。

先日も授業で、I wanted to have some cake, but …という英文があった。問題はcakeの加算・不加算ではなかったため、生徒は何の違和感も感じなかったようで、引っかかっているのは私だけだった。もちろん、辞書を引けば「切り分けるまえのものは、C(加算)、切り分けた後のものはU(不加算)」とあることくらい承知している。生徒には「cakeが(ここで)不加算ないのって、OK?」と聞くと、特に反応もなく、ある意味で日本人が「数コンシャス」でないことを再認識した

ところで、最近知ったのだが、不可参名詞の代表格informationは絶対に-sとならないと思っていたのだが、これは英語ではそうであっても、フランス語では違うとのことである。その他、英語で当たり前に不加算のものが、他言語で加算ということがあるらしい。もちろん、英語と日本語くらい“離れた”言語であれば、認識に差があっても不思議ではないが、私からすると、欧米語とひと括りにできる英語とフランス語で違うというのは、意外な驚きだった(大学の英語史の授業で習ったことを引き合いにするまでもなく、言語系統が異なることくらいは承知しているが…)。

にわか知識であるが、フランス語において名詞が可算か不可算かは、人が物を見るときの有界性(「ここからここまで」と境界線が引かれている状態)によって決まるらしい。そんな訳で、スペリングは異なるが、フランス語ではinformation"s"のようなことが起こってるというのを知って、言葉の奥深さを知った次第である。
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それでも大事

「英語なんて通じればいいんだ」というフレーズは、それ自体に一定の分があって、こちらの立場によっては、反論も難しい。こちらの立場というのは、「英語教師+非ネイティブ+(当然ながら)流暢さに限界があり」の立場という場合である。しかし、「サンキュー」と多少のネイティブ訛りで言うことは許容されても、ビジネスレターやメールで、Thank you.が正しく綴られなければ、その会社とは取引してもらえないのではないか。

手元にある、渡辺昇一先生の書いた「英文法を知っていますか」(文藝春秋)には、本の後半で規範文法を批判した、アメリカの認知言語学者ピンカーについて、彼の議論に反証が挙げられている。ここですべてを紹介することはしないが、「規範文法を望んだのは大衆だった」ということには注目に値する。ピンカーの大著のどれも、規範文法から逸脱したところはないのに、下層社会集団の非規範文法的な英語を容認せよというのは、言いかえると「メインストリームに出てくる必要はない」というのに等しいのではないかと渡辺昇一先生は指摘する。

最近の文法書では、仮定法でIf itに続く、be動詞は、wasも使われるようになってきていると書いてあるが、自分自身、修士論文でかつてwasとしたところ、アメリカ人教授にしっかりwereと直されてた経験がある。同じようなことが、同書に氏の教え子のエピソードとして「留学生がWe wereなどというのを聞いても許せるが、レポートにそう書いてあったら、そんなものは読まない」と言われたとか。

授業が笑いに溢れ、自己表現ができる‘発信型’の授業が「素晴らしい授業」と評されるのはそれとして、仮に、授業が笑いに溢れず、また自己表現もできなくとも、英文法の授業が「素晴らしくない授業」と評されることにはならないと思うが。
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答えられないと言わず、答えてみて!

以下は、某私大で今春出された問題。恐らく、こういった問題は受験生にとっては難しく感じるのではないかと思う。尤も、解答方法は客観形式であるので、「思い込み」で選んで、功を奏すということはあると思う。

For 6-10, choose the word from a - d that best fits in the blanks for all three expressions i - iii.

6. (i) ghost (  ) (ii) leave (  ) (iii) major (  )
a. ship b. town c. tip d. writer

7. (i) be saddened to (  ) (ii) have a lot to (  ) (iii) be eager to (  )
a. lose b. find c. learn d. contribute

8. (i) (  ) a lie (ii) (  ) about (iii) (  ) the truth
a. twist b. state c. ask d. tell

9. (i) (  ) lounge (ii) (  ) seat (iii) pick up a (  )
a. car b. cocktail c. sun d. passenger

10. (i) strong (  ) (ii) (  ) party (iii) (  ) cup
a. coffee b. tea c. tie d. drug

私が所属させてもらっている、某“集まり”(その集まりの研究目的はthe study of language as expressed in corpora or "real world" text)に来る某氏は、この問題を出した学部に所属するが、どうも彼が出題しているように思われてならない。その理由は、上記問題が、この“集まり”の性格をダイレクトに表しているからである。実はストレートに「問題作っている?」と訊ねたのだが「答えられない」との返答があった(「答えられない」というのは、そのように回答するよう当局から指示されているのかも知れないが、私は「答えられない=問題を作っている」と踏んでいる)。

このブログを見ている受験生なら、どれくらいできるだろか。

6. の(ii)leaveがvtなのが、問題の完成度として私には引っかかるところであるが、答えを出すには支障ない。
10.手元のウィズダム英和辞典には、coffee cupが載っているのに、tea cupは載っていないが、これまた、答えをだすには大した問題ではない。

《解答》
6.b  7.c  8.d  9.d  10.b
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ビンラディンが米海軍の特殊部隊に殺害された際の、アメリカ本土における市民のお祭り騒ぎか見紛うまでの狂喜ぶりはまだ記憶に新しい。

さて、TIMEではこの時の記事(May 20, 2011)で、表紙にビンラディンの顔を大きく載せ、その上から赤ペンキで×印を大きく付けていた。私にとっては、とても印象的だったのだが、これは今回に始まったことでなく、TIMEは過去にも、ほぼ同様の表紙作りが、ヒットラー(May 7, 1945)、サダム・フセイン(April 21, 2003)で行われたようだ。

「顔」(メンツ)を大事にする東洋的発想からすると、これ以上の侮辱はない。尤も、白人アメリカ人にはそんなことに考えが及ばないだろうから、手配者が一人検挙されたのと同じような感覚で、顔全体に×を付けたのだろう。他方、The Economistの表紙は、彼の顔のアップと共に、Now,kill his dream(今度は彼の夢を封殺せよ)とあった(ペンキで×印は無い)。

英文としては、TIMEの方が、いろいろな面で刺激的で、とてもliner(リニア)な感じがする(言い忘れたが、TIME誌にはこの時、The Economistのような表題は一切なかった。ペンキの×印のみである)が、なんとなしに「あまりに単純」と思えてならない。やはり、The Economistの方が、この報道に関して言うと深い洞察があったように思う。なぜならば、もちろん、ビンラディンを殺害したところで、テロの恐怖は無くなるわけではなく、恐ろしいことに、彼の意思が彼のシンパに脈々と受け継がれていくからである。だから、The EconomistはNow, kill his dreamとしたのだと思う。his dreamがある限り、暴力の連鎖は無くならない。
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「コミュニケーション英語」なる科目、間近(マジか)

先日「英語だけを使用した英語授業の現在」という演題で、英語教師を対象とした研修会に行ってきた。興味深いデータをメモしてきたので、以下に紹介する。

●大学の教員の授業における『日本語で』率

always = 24%
often= 16 %

sometimes = 44%
almost never = 12%
never = 4%

●高校の教員の授業における『英語で』率

almost never/never = 9.9%
half or less = 78.6%
half or over = 10%
mostly = 1.5%


●その他、データ

日本人講師はネイティブ講師よりも、日本語を多く使って欲しいと思っている学生?
72%  Stevens (2006)

日本人講師に50%以上の割合で日本語を使って欲しいと思っている学生は?
60%  Stevens (2006)

ネイティブ講師は英語だけで授業をして欲しいと思っている学生は?
11%  Stevens (2006)

これら数字を見て、日々誠実に英語教育に当たっている先生はどう思われるだろう。大学の英語の教員が英語で授業をしていないとしたら、中学・高校の教員に英語で授業をすることを求めるのは、如何なものか(これには「原則として」という言葉がついていることは承知している。また、自分が英語で授業をすることが可能である(?!)ことは、ここでは問題ではない)。生徒諸君はどうですか?
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あいまい、大雑把はダメ

昨日書いた記事について、受験指導の第一線で活躍されている「道場主」(このブログのリンク元となっている、「英語授業 参考資料」では、「道場主」のブログへのリンクを貼らさせて頂いているので、生徒諸君なら知っていることと思う)から、大変貴重なコメントを頂いた

それは、私の説明を正してくださる内容である。この世界(教員)にいると、ともすると、気付かぬうちに‘雑な’教え方をしていたり、分かりやすさを狙って、言葉を省いたり、原理原則を拡大解釈してひと括りにしてしまうことがある。今、このブログを読んでいる英語の成績が平均的な諸君にとっては、ピンと来ない事かもしれないが、重要なことなので、恥を承知(というか、私としては、受験英語の大家から指摘を受けたことは光栄の極みであって、恥とは思っていない。あえて言えば、即興でブログを書くと、しなくて済んだかもしれないミスをするので注意が必要、ということか)で披露したい。

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※ 昨日の私のブログに対する道場主のコメントと直接関係ない部分(道場主と私との個人的な意思疎通)は割愛させて頂きました。

if節だけでなく帰結節をも「仮定法」と呼ぶことがいささか気になりました。

小生は、仮定法のif節と帰結節から成る文のことを「仮定法のif節と、その仮定のもとでの結果を表す帰結節から成る文」として説明しています。

If a dog spoke language, our pet dog Pochi would have gone out for a help.
If London were a ship, she would have listed.

この2例に関しては、「『現在の事実』に反する仮定を表す『仮定法過去のif節』とその仮定のもとでの『過去の結果を表す帰結節』から成る文」となります。

いかがでしょうか。

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ご指摘の通りです(これが正確な理解ですぞ、生徒の皆さん!)

フォレストや読みやすく書かれた文法の参考書には、「条件節+帰結節」をひとまとめにして「仮定法過去/仮定法過去完了」などとしていますが、正確さに欠けます。その道のプロは、生徒にとっては些細に思えることでも妥協しません。それと言うのも「あいまいな/間違った」記述では、後々説明に矛盾が生じるからです。駿台予備学校で30年を裕に超えて教え続けている「道場主」は、私が最も尊敬する英語教師です
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「今〜じゃなかったら、あの時…だったのに」は言える?

仮定法の文では、基本的に、条件節が「仮定法過去」である場合、帰結節も「仮定法過去」である。もし、条件節が「仮定法過去完了」である場合、帰結説は「仮定法過去完了」となる。そして、この次に出てくるのが、いわゆる「混合型」というもので、「過去の時点で〜だったなら、今頃…なのだが」という意味を表す。

〈例〉If he had not taken the wrong train, I would be there now.
(もし電車を乗り間違えていなかったなら、今ごろそこにいるのに)

ところで「混合型II」とも言うべき「今〜ならば、過去の時点で…だったのだが」という組み合わせはあるのか、と問われれば、答えは「単純『混合型I』ほどではないが、ある」である。例えば、こんな感じである。

「もし、ペットである犬が人の言葉を話せたら(=現在の事実に反する)、あの時、ウチの愛犬ポチは助けを求めて走っていただろう(=過去の事実に反する)」

どうだろう。話としては、あり得るのではないだろうか。それならというので、英語は

If a dog spoke language, out pet dog Pochi would have gone out for a help.

さて、極めつけがTIME誌(May 16, 2011号のp. 20)にあったので紹介しておく。

If London were a ship, she would have listed.

《ポイント》

(1)仮定法の混合型II
(2)帰結節のsheは、国を指す代名詞(sheは、国や船を指す時に使われる代名詞)
(3)listは「(船が)傾く」の意味

この英文の背景には、一目ロイヤルウェディングを眼にしようと、沿道に大勢の人が集まったため「もしロンドンの街が船なら、傾いたことだろう」という意味になる。

これが記事の見出しにあったのだが、一瞬にして意味が取れた人は、英語のブラックベルトに相当する人なのだろう。もちろん、私は 調べた上で分かり「あ、そう言えば、混合型II」と思った次第である。
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抜かぬ刀

最近参加した研修会(タイトルは「英語だけを使用した英語授業の現在」)で聞いたことだが、台湾で英語の教師を目指す人が、教育実習に行く要件として、TOEFL 550(Paper-based Test)が課されているらしい。では、550点に達しなかったら、教育実習に行けないのかと問われると「行けない」のだそうである。因みに、トーフルで550点とは、英検で言うと準1級から1級レベルである。

日本ではどうかというと、数年前に取り上げられた中学と高校の教員のTOEICが750点に及ばない(中学の教員は、さらに及ばない)という記事を数年前に新聞で見た。これは文部科学省が大元で出している数字なので、”一定の”信憑性がある。私としては、実際のところあと、100点位は高いのではないかと期待したい(英検で準1級合格に相当)が、真偽の程は、定かでない。

英語の授業を英語で行うことはメリット、デメリット両方あると思うのだが、台湾のように教育実習に行く段階である程度の英語力に縛りを設けないと、教師個人の使命感(?)と個人の努力では、英語教員の英語力アップは期待できないように思う。日本で教育実習に行く前の必要条件として、台湾と同様のことができるかと言えば、多分無理だと思う。昨今の大学生学力のメルトダウンと、大学の学生迎合(教育サービス業化)を考えれば、大学、ひいては、文部科学省が「一刀両断」にできるとは到底思えない。
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ローテク

自分には女の兄弟がいて「ブログを書いている」ことを話したところ、見てくれたのだが、中身が「 @*9(/4:e/#!”」(=よく分からない)とのコメントをもらった。文才など零だが、文章を書くのは全く苦痛でない。それどころか、文字を書くのが好きな自分にとって、思いついたこと、日頃どうなってんだろうという思うこと、そして授業に関係するエピソードを書くのは、空気を吸うのと同様に自然にできるのだが、見てくれた人に「よく分からない」と言われても、面白可笑しいことを書く才能は全くないし、仮に1回書けたとしても、その後が続かないことは明らかなので、申し訳ないが、このブログで書く内容が今後バラエティに富むことはないと思う。そもそも、他人に見られることを厭わない「日記」なのだから、訪問者がいなくとも、Tsure-Zureに書くより他ない。

ところで、週末、定期購読しているScientific Americanの7月号 が届いた。意外なパンクチュアリティである。他方、TIMEは原発事故後に一度だけ数日遅れたのを除き、確実に日曜の前後に届く(シンガポールから発送されている。遅れないのが頷ける)。最近では電子書籍がそこら中でPRされているが、雑誌それぞれに、つるつる感やペラペラ感が異なり、また、インクのにおい、送られてくるときの包装のされ方に違いがあって、このハイテクの時代の中の"ローテク"に心が少し踊る。
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E. coli のEが分かった

E. coliという英語の表現(意味は、病原性大腸菌)のE.が前から気になっていた。そもそも、頭文字を取ったとは想像もしていなかったので、なぜピリオドがあるのか、気持ち悪かった。

最近、食中毒で時々話題になる、O-157や、ドイツで20人を超す人が無くなったとされるO-104、それに、先日、ユッケを食べて起きた食中毒の原因とされるO-111など、どれも英語では、E. coliと表される。調べてみると、専門的にはEscherichia coli O157、Escherichia coli O104、Escherichia coli O111などのように言うらしく、さらにE7やE21のような、より詳しい「型番」後に続く。

という訳で、EはEscherichiaの頭文字を取ったものであることが分かり、少しだけ、疑問が解けた。さらには、Escherichia はこの病原菌を発見したTheodor Escherichというドイツ人医師の名から取ったものとのことである。ということは、「Escherichiaが病原性、coliが大腸菌」ではないということになる。

何かを発見・発明した人の名前が由来のものは、病名に限らずあることで、それ自体は珍しくないが、EがEscherichia、さらには、Escherichという人の名前にまで遡るというのは、自分にとって意外な「発見」だった。
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ユーリカ!

Melt-throughがなぜChina syndromeと呼ばれるかは、原子炉の炉心溶融による溶解物が、アメリカから見て地球の反対側の中国にまで到達するという考え方から、こう呼ばれるらしい(しかし、厳密に言うと、アメリカの真裏は、オーストラリアとアフリカの中間に相当し、インド洋のど真ん中である)。アメリカからすると、ザッと言って、中国は地球の裏側というイメージなのだろうが、どちらも北半球にあるので、中国にとっては少々迷惑な話である。今回の福島原発の場合、日本の裏側はブラジルなので、理屈の上ではBrazil syndromeとなる。なお、syndromeを使うのは、あくまでも仮説だから、とか。

〈追記〉
昨夜の報道ステーションでも、メルトスルーという言葉が取り上げられていた。
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中国語由来

突然だが、鳩山元首相の発言は結構面白い。「私には腹案がある」だの、オバマ大統領に"Trust me!"だのと、ウケ狙いとしか思えない程、滑稽である。最近では、直ぐには退陣しないそうな雰囲気だった菅首相に「ペテン師」と評したことで、少々物議を醸している。そこででふと思ったのが「ペテン」の語源。広辞苑によると、中国語の bengzi(簡体字がタイプできないので、ピンインで表記する)が訛った語らしく、歴史的には、明治時代から日本で使われているらしい。

昨日のブログ記事で最後に触れたChina Syndromeの回答はまだ見つかっていないが(当ブログ読者の方の投稿、大歓迎)中国というと、何か怪しいイメージを抱いてしまうのは、色眼鏡でものを見すぎだろうか。

英単語でjapan(jが小文字)が「漆」、china(cが小文字)が「陶器」。では、shanghaiは? これは、地名とは別に、動詞で使うと「人を酔っぱらわせて、船乗りに仕立てる」とある。何とも物騒! 英英辞典の定義は次の通り。

To intoxicate and ship (a person) as a sailor while in this condition. (Webster)

私自身は語源に詳しい方でないが、時々言葉のルーツを探ると、面白いことが発見できるので、英語学習者にもこの点に関心を払ってもらえると有難い。
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melt through

昨日のThe Daily Yomiuriに、見出しで 'Melt-through' at Fukushima?とあった。

原発事故を受け、一般人の間でも、原子力発電に関する専門用語が交わされるようになったことは、事態の深刻さを如術に表している。つい最近まで、メルトダウンという言葉すら、馴染みのない言葉であった。原発事故において最も深刻な度合いである「レベル7」がメルトダウンを指す。メルトスルーは、その語感からも十分に伝わってくるが、さらに一層憂慮すべき状況である。インターネットで見られる英英辞典では、メルトスルーを次のように定義している。

An accident in a nuclear reactor in which melting of the fuel core (meltdown) leads to runaway melting of nuclear fuel out of the bottom of the reactor, down through the concrete mat below, and into the earth. Also known as China syndrome.

溶解した核燃料が、原子炉を突き破って、さらにはコンクリートの壁を通り抜け、地面へと辿り着くという、手に負えない状態に聞こえる。SF映画で、倒しても倒しても生き返る、悪役ロボットのようである。人間が自然の力に打ち勝つことなど土台無理としても、人間の最高の英知を結集したらどうにかなるのではないかと淡い期待をしてしまうのは、単純すぎると言われてしまうだろうか。もちろん、政府や原子力の御用学者には端から期待できないが、ノーベル賞の受賞者が通算で200名を超えるアメリカならいてもおかしくない。

〈追記〉
メルトスルーの定義の最後にある、China syndromeというのが気になる。これについてはご存知の方がいたら教えて欲しい。自分でも少し調べてみようと思う。
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間逆な関係

「Excelで「行」「列」を何と呼ぶのか」が、前日の“宿題”だった。

正解は、それぞれ、rowとcolumn。座席などで横列を、rowと言うのはご存知かも知れない。それと同じ発想をする。columnは日本語でも、最近では少々英語らしく「カラム」と言ったりする。個人的に面白いと思うのは、横の『列』なのにrow縦の『行』なのにcolumnという間逆な関係。慣れれば何てことないことかも知れないが、こんなところにまで日英のギャップがあるとは、溜息が出そう(じゃありません?)

(追記)
もちろん、Excelの「セル」はcellで結構。でも、やはりこういったコンピュータ関連の言葉は、言われれば「そうだろうな」と思うものの、口をついて自在に使えるかというと、的確に表現できていないものも依然多い。「起きてから寝るまで英語表現700」(アルク社)“ITライフ”のページを見ると、参考になる表現に触れられる。分量もほどほどなので、英語が得意でない人にとっても、使いやすい一冊だと思う。
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ヒラ

ヒラ社員のことを、英語では、rank-and-file salaried workerと言う。salaried worker自体、我々が思うほど英米人が日常的に使う表現でないので、あまり積極的に使うべきでないのかも知れないが、和製英語のsalarymanよりはマシなので、ここでは眼を瞑ることとする。

さて、私も身分としてはrank-and-fileなので、出入りの業者の方相手には、冗談まじりに、“ヒラ”教員であることを強調することがある。ところで、なぜrank-and-fileが“ヒラ”になるのかが、我が家の本棚にあった昭和39年刊「軍事と英語」(野口宏 著・研究社)に出ていたので、短くまとめてみたい。

それによると、rankは兵士の「横列」、fileは「縦列」のことで、兵士が整列する時には、このようなrankとfileを作って並ぶからだというのだ。なるほど、将校はそのような隊形の外にいるから、下士官兵だけが、もっぱら、rank and fileの構成分子(components)になる。

ところで、マイクロソフトのExcelで「行」「列」を何と呼ぶのかご存じだろうか。答えは、明日のお知らせする。
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で、皆はどう思う?

《昨日の英文》
Dr. Jack Kevorkian, the notorious advocate of physician-assisted suicide for terminally ill patients who became a household name in the 1990s by practicing what he preached and in so doing inflamed the nationwide debate over a patient's right to die, died early Friday.

〈訳例〉
ジャック・ケヴォーキアン医師は、自説を実行し1990年代、誰もがその名を知ところとなり、そのことがきっかけで患者が死を選択する権利を巡って全国的な議論を巻き起こした、終末期患者に対する医師の手による自殺幇助を提唱して有名になった人物であるが、金曜日未明に亡くなった。

(語句)
the notorious advocate of A:悪名高きAの提唱者
physician-assisted suicide:医師の手による自殺幇助
terminally ill patients:終末記患者
become a household name:誰もがその名を知るようになる
preach:を説き勧める
in so doing:そうする中で
inflame A:Aを憤激させる
right to die:死ぬ権利

〔構文理解〕
【S】Dr. Jack Kevorkian=the notorious advocate (of physician-assisted suicide for terminally ill patients)

who
(S) became (V1) a household name (C1) in the 1990s (M1') by practicing what he preached (M1'')
and in so doing (M2)
inflamed (V2) the nationwide debate over a patient's right to die (O2)

【V】died

【M】early Friday

範訳(?!)を示すに至っていないが、取り合えず、SとVを掴んで、その途中の修飾語句を整理して、被修飾部分に掛けて読めば、誤訳は避けられそうだ。なお、このレベルの和訳問題は、大学受験レベルを少し超えている気がする。昨日、宿題として課したのが少々後悔される。ゴメン。。。
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当時、自分の耳には "ヵヴォーキャン"(=Kevorkian)と聞こえた、あの人

ジャック・ケヴォーキアンと聞けば、80〜90年代、アメリカでsuicide doctorとして有名になり、物議を醸した人物である。一昨日の6/3、83年の生涯に幕を閉じた。安楽死の問題に一石を動じたケヴォーキアン氏であるが、suicide doctorというドキッとする言葉の裏には、アメリカでは、医療費が賄えない人が少なからずいるということを忘れてはいけない。つまり、むやみやたらと自殺を幇助したのではなく、回復の望みが極めて低い終末医療にある人に対し、積極的安楽死を推進したのである。但し、日本と違い欧米圏では自殺に対する罪悪感が根強いことも頭に入れておく必要がある。

彼は第二級殺人の罪で服役をし、医師の免許も剥奪されたので、安楽死に使っていた薬がかつての様には手に入らなくなり、その後、一酸化炭素を吸い込んで死に至る方法を導入したらしい。

なお、アメリカでは、あらゆることについて「選択できる権利がある」ことが尊重される。そんな中、the right to dieという、ある種のタブーに踏み込んだ人物とも言える。

以下、英文のメディアにあった彼の死に関する記事である。主語と述語が遠く離れているのは、リーディングの英文解釈Chapter 6で扱ったばかりなので、頑張って読み解いてみて欲しい。明日、この続きの「解説」として載せたい。

Dr. Jack Kevorkian, the notorious advocate of physician-assisted suicide for terminally ill patients who became a household name in the 1990s by practicing what he preached and in so doing inflamed the nationwide debate over a patient's right to die, died early Friday.
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お馴染みのことだか

これまた早稲田の問題。「間違いがあれば指摘せよ」という正誤問題だ。受験生にとって頭が痛いのは、NO ERRORがあることであり、実際に、この問題でもNO ERRORが正解となるものがあった。さて、次の問題。

(a)It was (b)customary in that country, the couple (c)decided to get married only after having received the (d)permission of both of their entire families. (e)NO ERROR

受験生にとって難しかったらしい。理由の一つは、意味を取ることで精一杯だから。しかし、「木も見て、森も見る」立場の英語教師からすると、おかしなことに気づく。というのは、S+V … , S+V 〜. となっていて接続詞無しで文がつながっている点。

直し方までは問われていないが、先頭のItをAs(擬似関係代名詞)にすると、正しくなる。ちょうどこれは、As is often the case withや、As is usual withと同じことで、Asが節内で主語の働きをしており、先行詞は実際には、後ろにあるのだが、後の主節全体ということになる。As is customaryお馴染みのことだが」くらいがその訳になろう。

生徒は「どうしたらこういう問題が解けるようになるんですか」と尋ねてくる。答えは「『精読』ができれば、間違いは発見できる」である。「文法」も「読解」も、「発音・アクセント」も全部絡まって“英語”なのだ。
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辞書と睨めっこ

不定期で、投げ込み教材として生徒に取り組ませている「入試問題」では、多くの生徒が、今の段階(まだ6月。もう6月?)では苦戦している。確かに、教員の理解と同程度に問題と対峙できるはずもないが、よく見ると、目晦ましの部分を飛び越えると、あとは「目の検査」に近い問題が少なくないことに気づくことが多い。

There is now increased competition among Internet providers ____ has resulted in better service and lower charges.(早稲田−社)

(現在、サービスの向上と料金低下へと繋がったプロバイダー間の競争の激化がある)

1 that 2 those 3 what 4 where

グダグダ書かれているが、要は先行詞がcompetitionと分かりさえすれば、おのずと解答は、関係代名詞のthatに決まる。

ついでながら、訳出のポイントとして「形容詞→名詞」を敢えて「"名詞"な"形容詞"」とすると、座りの良い英語に日本語になる。increased competitionは「競争の激化」、better serviceは「サービスの向上」、lower chargesは「料金の低下」。大学受験レベルでは、このような"処理"まで求められていないが、和訳のコツとして知っておいても悪くない。

さて、もう1問。

英語として正しくないものを、番号で答えよ。(慶應−法)

1.She is engaged as a consultant.
2.She is engaged to her work.
3.She is engaged in conversation.
4.She is engaged with a client.

ぼんやり見つめていると、どれも良さそうに見えるが、もちろん「2」が許容されない。

これらの問題(慶應―法で恒例となっている)は、結局辞書をこまめに引く習慣の有る無しのみで決まる。電子辞書では確認がしづらい。「どうしたら、難関私大の問題が解けるようになるんですか?」という問いには、「辞書をマメに引く。以上!」である。難易度の高い大学になればなるほど、自立した学習ができるかが肝要である。頭の良し悪しはほとんど関係ない。私ができるくらいだから、皆やればできる!
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少年老い易く…

昨日のブログの続きではないが、福島大学教育学部の卒業生である私としては、多くの同級生が県内で教職についていて、多くの苦難を味わっていることを思うと心が痛む。同級生ほぼ全員が公立の教員をしているが、例外的に、一人は北九州市立大で心理学を教えている。英語の教師になる道を選ばず、大学院での研究期間を経て、30半ばにして大学の職に就いた努力家である。

「少年老い易く学成り難し」
英語では、"Art is long, life is short."

となる。20代、30代で怠けてばかりいた訳ではないが、今思えば、若いときに決断してPh.Dを取得を目指すプログラムに入っておけば良かったと思う瞬間も無いわけではない(英語には、"It's never too late to learn."という諺もある)。しかし、この間、いろいろなところで英語を教える機会に恵まれ今日に至っているのは、大変幸せなことである。

ところで、「教師は努力によって(自己研鑽、研修を通し)、教える技術を向上させることができるのか?」という、根源的な疑問を私は抱いている。「板書は向上する(生徒にとって、効果的なものになる)ことはあっても、教え方は上手にならない」と、かつて勤務していた学校の名物校長H先生が言っていたのが、常に頭の片隅にある。教員免許更新制度が導入され、10年に一度の更新が義務付けられている。もちろん、更新は最低条件のクリアであって、喩えて言うと、車の免許があれば、一人で車を運転することが法律上許されるだけであって、どんなところにでも、安全に辿り着けることまで保証されていない。

教員の世界は、自らが勉強すること、生徒の成長の手助けをすること、生徒に学力を付けること、のどれも必須である。お金(給料)を貰って好きなことをやっているので、文句はあまりない。
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余震(波)の範囲

最近読んだ、Kyodo News(英文)によると、先の大地震と津波による影響で、岩手、宮城、福島の3県で169の学校が、閉鎖もしくは移転を余儀なくされたとのことだ。記事の添えられていた写真では、体育館に間仕切りを設けただけの、“仮設教室”で授業を受ける生徒の様子が見て取れた。少し前のThe Daily Yomiuriでは、福島県では、来年の教員の新規採用を取りやめるという話が出ているそうである。生徒・児童の転居、転校によって、先生の需要が無いというのがその理由とのことである。家屋を始めとした財産や命を落とさずに済んだ人の中にも、人生を大きく変える事態が起こっていることを知り愕然とする。

最後に1つ英語の表現だけ紹介しておこう。「20キロ圏内の立ち入り禁止区域」に対する英語は、直訳すると、a 20-km radius no-entry zone around the disaster-stricken Fukushima Daiichi Power Plantになる。最近記事にしたことだが、実際には「文」で説明調にするのが分かりやすいと思われる。なお、日本の英語メディアでは、Fukushima No. 1 nuclear complexなどと表現するが、原子炉の1号機のNo. 1と紛らわしいので、欧米のメディアでは決まってDaiichiとしている。
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